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ヨセフが弟を人質にしたのは、兄弟たちの弟への愛を試すためであり、またできれば自分をかつて売ったことへの後悔を感じて欲しいからでもありました。
おそらくそこには主との交わりを通しての知恵があったでしょう。
自分がヨセフですと名乗り出て全てをゆるすことも、またかつて売られたことの復讐をするのも簡単です。
しかしそれだけでは本当の解決にはならないのです。
互いの心に解決が必要であるとの主からの知恵です。
逆境のときも常に主と交わり、本当の解決を求めて主の知恵をいただきましょう。
特に人の心に着目して、和解のためには自分の感情のままにではなく、全体の最善に向かうように計らいましょう。
ようやく兄たちは、ヨセフを奴隷とて売ったことを悔い始めました。
当時は自分たちが父から冷たい扱いを受けているのだから当たり前くらいに思っていたでしょう。
さらには偏愛を受けていたヨセフは自分たちをばかにするような態度を取ったのだから、彼を売るくらいのことは許されると思ったことでしょう。
人間はどこまでも自分中心で、その悪に気づかないものです。
このように周囲がどんなに言っても気づかないときは、主の時を待つしかない場合があります。
主は見過ごしにされずに、必ず気づかせてくださると信頼しましょう。
またもしも自分が苦難にあるときには、神様が何を語っておられるのか、もしかしたら自分に何かを気づかせようとしておられるのではないかと、主に聞いてみる必要もあります。
ルベンは兄弟たちを非難しているようですが、確かに彼はヨセフを守ろうとしましたし、また彼は今は自分自身も当事者としてその報いを受けようとしています。
「自分たちを反省する」というのは時には必要ですが、その場合は自分も共に報いを負い解決しようとする、謙遜な当事者となってこそ成り立つものです。
祝福を祈ります。
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