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ヤコブは状況に対する理解力も衰えているようです。
「おまえたちは…苦しめるようなことをしたのか」(6)とすべてが自分の身近にいる人のせいであるかのように感じています。
しかしここでルベンだけでなくユダも犠牲を払ってまでも事態を解決しようと、父ヤコブを説得しようとします。
リーダーとして様々な面で衰えている父ではあっても、あくまでも尊重していることによって、群れの平和に貢献していたと言えるでしょう。
もしも父とも敵対し内輪もめしていたら、新たな問題を抱えてしまったでしょう。
またそのようなユダの真実が父ヤコブの心を動かしました。
ここに来てヤコブはようやく事態の解決のためには、ただ恐れているだけではいけないと悟ったようです。
ここで彼の贈り物のアイディアは、かつてエサウとの和解のために贈り物を用意したことを思い出させます。
「全能の神が」(14)と主に委ねて、現実を直視し、決心したときには、その人に与えられた賜物も生かされるのではないでしょうか。
ききんという外的な不遇、それに対処する共同体の一致の必要、しかし過去に起こった罪や争いなど、困難には1人では乗り越えられない問題が重なって困難は存在します。
家族、夫婦、教会といった共同体が、解決を必要とするときには誰かのせいや責任にするのではなく、それぞれに与えられた、神様からの課題を謙遜に認め、クリアしてゆく必要があるのです。
祝福を祈ります。
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