本日の聖書箇所は、リビングライフにしたがって、マタイによる福音書2:1-12です。
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ヘロデ大王は紀元前37年からAD 4年までユリウス・カエサルのローマ軍と協力関係を結んでいたエドム人であるユダヤの王です。
ヘロデはイエス・キリストの誕生後数年でAD 4年に没したことが知られています。
ヘロデの父親はアンティパトロスでローマ軍の軍事を積極的に支持してカエサルの信用を勝ち取り、息子のヘロデが当時のユダヤ、ハスモン朝を倒して王座についていました。
ミカ5章2節の預言は見事に成就し、神様のお語りになったみことばは必ず実現することが世界に知れ渡ることになりました。
イエス様はご自分の民をその罪から救うためにお生まれになったのですが、その救いは、神様の約束のみことばを信じる者に与えられるのです。
神様はすべての働きをみことばをもってなされるのです。
ヨハネによる福音書ではキリストを「ことば」と言い表しています。
私たちはみことばであるイエス・キリストを信じて救われているのです。
今の時代も、キリストであるみことばが私たちの心の中で働いて、私たち罪人を神の子に造り変えてくださるのです。
キリストの誕生は、東方の博士たちによって確認され、博士たちは宝物を献げてキリストを礼拝したことが記録されています。
博士たちは星を頼りにしてキリストを捜しましたが、私たちには聖書と、十字架と復活がしるしとして与えられています。
常にキリストに目を向け、キリストから心を放さないように信仰を守っていきたいと思います。
後半は東の国から来た博士たちの話です。
キリストの誕生を知らす天の星は博士たちをヨセフとマリアとイエス様が滞在していた家に案内しました。
博士たちはその場で、ひれ伏して幼子イエス様を礼拝し、宝物である黄金と高価な乳香と没薬を贈り物として献げました。
乳香は南アラビアで産出される樹液の結晶で、香水、香料、医薬品、嗜好品として用いられるものです。
昔は金と等価交換される物でしたが、今は100グラム3万円くらいで販売されています。
没薬は北アフリカで産出される樹液で医薬品として、また、防腐剤として用いられる物で価値は乳香とほぼ同じです。
博士たちは黄金を王様であるキリストへの献げもの、乳香を神様への献げもの、没薬は埋葬される遺体に塗るための物という意味があります。
博士たちは幼子をキリストとして礼拝し、神様として礼拝し、十字架と復活によって世界を救う贖い主として、自分の持つ最上の物を献げて礼拝したということです。
博士たちは、幼子から何かの見返りを期待することはありませんでした。
ただ、イエス様をイエス様としてだけ礼拝し、あっさり母国へと帰っていきました。
それは純粋な礼拝でした。
私たちにも、この純粋な礼拝が求められているように思います。
イエス様がキリストだから礼拝するという礼拝です。
祝福を祈ります。
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